1月20日 <大和運輸が「宅急便」のサービスを開始(1976年=昭和51)>

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今日という日はどんな日でしょうか?

日本史の中の出来事を覗いてみましょう。

 

1976年の今日、大和運輸(現・ヤマトホールディングス)は「電話1本で集荷・1個でも家庭へ集荷・翌日配達・運賃は安くて明瞭・荷造りが簡単」というコンセプトの商品『宅急便』のサービスを開始しました。

 

当時、個人が荷物を送るためには郵便局に荷物を持っていき、郵便小包(現在の「ゆうパック」)として発送するのが普通でした。郵便小包として郵便局が受け付けてくれるのは6kgまでで、それ以上の場合は差出人はしっかりと梱包し紐を掛け、荷札をつけて小荷物取り扱いの国鉄(現・JR)の駅に持参し、受取人は駅に取りに行かねばならないという「チッキ」とよばれる鉄道小荷物の制度を利用するしかありませんでした。この「チッキ」であれば30kgまで送ることが出来ました。

 

1971年に大和運輸の社長になった小倉昌男氏は。当時の小荷物の配送の状況について、次の様に語られています。

「私は、このマーケットは大変おもしろいと思っていた。なぜなら、競争相手がいないのです。一応2社あるが、どちらもあまりサービスが良くない。田舎から柿を送っても、東京にいつ着くのかはっきりしない。ここへ参入すれば、必ず成功すると確信しました(後略)」

(ヤマトホールディングスのウェブサイト「宅急便40年の歩み」から引用)

 

 

現在では当たり前の様になっている、荷物のお問い合わせNo.による管理は、その当時のどちらの事業者もやっておらず、送った荷物がいつ届くのかさえわからないサービスだったのです。

 

小倉社長は、当時の運送の常識であった

「大口の荷物を一度に運ぶ方が合理的で得。」

という概念を突き崩す

「1kg当たりの単価を高くした、小口貨物をたくさん扱って収益を上げる。」

事業を構築します。これが、宅急便事業となったのです。

 

 

41年前の今日、1日目の取扱量は11個だったそうです。取扱量はその後猛烈に増え、1976年度の計画ベースでは年間20万個であったところ、実績では170万個でした。

その後も、宅急便の量は増え続け、

  • 1979年:1000万個突破
  • 1984年:1億個突破
  • 1993年:5億個突破
  • 2004年:10億個突破
  • 2014年:15億個突破

とその取扱量を伸ばしています。

 

現在、宅配便の業界の中では「宅急便」はダントツの1位で、年間取扱量17億個です。ちなみに、2位は佐川急便の「飛脚宅配便」12億個、3位は日本郵便の「ゆうパック」5億個です。(データは 国土交通省 平成28年7月22日発表の「平成27年度 宅配便取扱実績について」からの引用で、数量は億単位で丸めています。)

 

 

Wikipediaに宅急便に関するエピソードに関する記述がありましたので、ご紹介申し上げます。

  • 宅急便のロゴのうち、「急」の一部が「急ぎ足」のようにデザインされている。
  • ヤマト運輸はトレードマークの「ネコ」に大変な愛着がある。そのためか、情報システムの名称も「NEKO(New Economical Kindly Online)」と名づけているほどである。社員も送迎バスを「ネコバス」と呼び、社員用の風呂のことも「ネコ風呂」と呼んでいるほどである。2008年後半から2010年1月まで放映されていた広告のキャッチコピーも「宅配はネコである」。CMも尻尾の生えたネコのような配送車が登場するなど、ネコへの愛着がうかがえる。
  • 『魔女の宅急便』というタイトルが「ヤマト運輸の商標権に触れて問題になった」と一部で話題になった。その原因は、原作者の角野栄子が、第1作刊行時に宅急便ヤマト運輸の登録商標である事を知らなかったためである。映画化に至って、ヤマト運輸と正式なスポンサー契約を締結し、このアニメの映像を「こころを温かくする宅急便です。」のキャッチコピーと共に、そのままヤマト運輸の企業CMにした物も作る事によって、この問題を解消している。なお同映画をもとにした登録商標はスタジオジブリが取得している。詳細は魔女の宅急便を参照のこと。なお、同映画で登場する黒猫・ジジは、ヤマト運輸のトレードマークとは関係ない。このトレードマークは宅急便の開始以前から存在した。
  • 日本テレビの番組『史上最大!第6回アメリカ横断ウルトラクイズ』の第7チェックポイントのダラスでは、「テキサス宅急便早押しクイズ」が行われた。

(Wikipedia「宅急便」から引用)

 

あと、ヤマトホールディングスのサイトに、あのクロネコマークの由来についての記述がありましたので、ご紹介申し上げます。

ヤマトグループの「クロネコマーク」。実は1957年に業務提携した米国の運送会社アライド・ヴァン・ラインズ社の「親子猫マーク」がヒントになっています。
母親が優しく子猫をくわえて運んでいる同社のマークを見た当時の社長小倉康臣が、運送業社の心構えを適切に表現していると強く共感したのがきっかけでした。
デザインは、当時の広報担当者の子どもが落書きした「猫の絵」をヒントにしたと言われています。

(ヤマトホールディングスのウェブサイト「宅急便40年の歩み」から引用)

 

我々の生活に深く根をおろした宅配便事業、今日で41歳という話でした。

 

今日はここまでです。

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