10月1日 <八色の姓が定められる(684年=天智天皇13)>

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684年(天智天皇13)のこの日、伝統的姓制度を再整備し、八級からなるあらたな姓制度を定めました。

これは飛鳥時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。

これは2分程度で読める記事です。
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1.解説

 

684年(天智天皇13)のこの日、天武朝という時点における勢力や功績に対応した形で、伝統的姓制度を見直し再編成しました。

「諸氏の族姓を改めて、八色の姓を作りて、天下の万姓を混(まろか)す」

という詔に始まる八色の姓は、

  1. 真人(まひと)
  2. 朝臣(あそみ)
  3. 宿禰(すくね)
  4. 忌寸(いみき)
  5. 道師(みちのし)
  6. 臣(おみ)
  7. 連(むらじ)
  8. 稲置(いなぎ)

からなり、これらのうち、実際に賜ったのは真人・朝臣・宿禰・忌寸の4種で、この上位4姓が、上級貴族を出す母体の氏族とされました。もともと臣・連の姓をもつ氏族のうちで、有力な者は朝臣・宿禰姓を賜りましたが、この時の賜姓から漏れた者は、第6・7の格に落とされたことになりました。

 

制度の目的は、

  • 大化前代以来の氏姓制度を、氏族系譜上の天皇家との距離を基準にして、天皇中心のものに再編成して新たな身分秩序を形成すること
  • 律令官人制を導入するにあたって、上級管人になりうる氏族層の範囲を確定すること
  • 中央貴族と地方豪族との区分を確定すること

でした。

ま、早い話が、皇親を頂点とする身分制度の樹立を目指した、ということです。

でも、もともと臣・連でありながら、朝臣・宿禰の姓を貰えなかった人の落胆はいかばかりであったでしょうねぇ。

 

2.他の年、この日の記事

他の年には、こんな記事を書いています。こちらも併せて御覧下さい。(記事が先の日付の場合は表示されません。当日にならないと公開しないように予約投稿しているためです)。

今日はここまでです。

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