11月14日 <青函トンネルの起工式が行われました(1971年=昭和46)>

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1971年(承和46)のこの日、北海道側と本州側双方で完成当時世界最長であった青函トンネルの起工式が挙行されました。

これは昭和時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。

これは2分程度で読める記事です。
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1.解説

 

青函トンネルは、津軽海峡の海底部を通って、北海道と青森県とを結ぶ53.9km(海底部23.3km)の長大なトンネルです。

北海道と本州とをトンネルでつなぐ、という構想は実際も着工される半世紀ほど前からあり、例えば

  • 阿部覺治による「大函館論」における青函トンネル構想:1923年(大正12)
  • 桑原弥寿雄による青函トンネル構想:1939〜40年(昭和14〜15)

といった具合にです。

 

この青函トンネルができるまでは、青森駅と函館駅を結ぶ鉄道連絡船として、日本国有鉄道(国鉄)により青函航路(青函連絡船)が運航されており、そのほかにも民間の会社によるフェリーがありました。

ところが、その航路の安全が、1950年代になると、朝鮮戦争によるものと見られる浮流機雷がしばしば津軽海峡に流入することで脅かされるようになり、また1954年(昭和29)9月26日には、亡くなった方・行方不明者あわせて1,155人におよぶ洞爺丸事故が発生し、北海道と本州とをトンネルで結ぶ構想が一気に具体化したのです。

海底調査や試掘などが始まったのは1961年(昭和36)で。その10年後の1971年(昭和46)に本工事が始まりました。同年のこの日、トンネルの両端である北海道松前郡福島町と青森県東津軽郡三厩村(現在の外ヶ浜町)とで起工式が行われました。

その後、トンネル内で出水するという事態が幾度となくあり、困難を極めた工事でしたが1985(昭和60)には本坑が貫通し、1987年(昭和62)には青函トンネルを試運転し、ついに1988年(昭和63)3月13日にこの世紀の大工事が完成し、運用が始まりました。青函連絡船は同日廃止されました。

 

本日の記事の冒頭に「完成当時世界最長の…」と書きましたが、現在はアジア最長になりました。それでも交通機関用トンネルとしては世界2位の長さで、海底を通るトンネルとしては世界一の長さと深さを持つ交通機関用トンネルです。

ちなみに、現在の最長は2016年(平成28)6月1日に開通した57.104 kmのスイスのゴッタルドベーストンネルです。また、海底部の長さは英仏海峡トンネルの方が長く、こちらは全長が50.49mで海底部は37.9kmあります。この英仏海峡トンネルは世界第3位の長さなんですねぇ。

 

2.過去年の記事

過去には、こんな記事を書いていました。こちらも併せて御覧下さい。

 

今日はここまでです。

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