11月25日 <『学問のすゝめ』出版(1876年=明治9)>

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141年前のこの日、福沢諭吉の『学問のすゝめ』第17編が発行されました。

これは明治時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。

これは2分程度で読める記事です。
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1.解説

 

学問のすゝめは、一言で申せば「明治初期の啓蒙的学問論」です。

この本は、書き出しが特に有名で

「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと云へり。」
(福沢諭吉「学問のすゝめ」より)

と始まります。

出だしで、「天は人間に上下関係を作らなかったと言われている。」と言い、その続きで、

「されば天より人を生ずるには、萬人は萬人皆同じ位にして、生れながら貴賤上下の差別なく、萬物の靈たる身と心との働を以て天地の間にあるよろづの物を資り、以て衣食住の用を達し、自由自在、互に人の妨をなさずして各安樂に此世を渡らしめ給ふの趣意なり。されども今廣く此人間世界を見渡すに、かしこき人あり、おろかなる人あり、貧しきもあり、富めるもあり、貴人もあり、下人もありて、其有樣雲と坭との相違あるに似たるは何ぞや。其次第甚だ明なり。實語敎に、人學ばざれば智なし、智なき者は愚人なりとあり。されば賢人と愚人との別は學ぶと學ばざるとに由て出來るものなり。」

(福沢諭吉「学問のすゝめ」より)

と書いています。

現実世界で生まれる賢愚・貧富・貴賤の差は学問を修めたか否かに由来する差であるから、勉強しなさいよ! と仰せなのであります。そして、人は学問のなかでも実学を心得ることで身も独立し、それが家の独立、天下国家の独立に通じると説いたのです。

この第1編は1871年(明治4)に諭吉の郷里である旧豊前国中津の市学校開校時に生徒に示したものです。

それを1872年(明治5)2月に発行し、その後、2編以降は随時執筆され、それぞれが独立して発行され、1876年(明治9)にかけて17編にわけて出版されました。

その出版部数は1880年(昭和13)までに約70万部に達する大ベストセラーとなり、1880年(明治13)には合本として刊行されています。

 

ちなみに、第2編「人は同等なること」、第3編「国は同等なること」「一身独立して、一国独立すること」と続き、第1編の主張はほぼ全編に通じており、その主張は学制や自由民権運動にも影響を与えました。

以下に、「学問のすゝめ」のAmazonへのリンクを張っておきますね。ご興味のある方はどうぞ!


学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)

 

2.過去年の記事

過去には、こんな記事を書いていました。こちらも併せて御覧下さい。

 

今日はここまでです。

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