2月13日 <斎部広成、「古語拾遺」を撰上(807年=大同2)>

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807年(大同2)のこの日、斎部広成(いんべのひろなり)は歴史書「古語拾遺(こごしゅうい)」を撰上しました。

これは平安時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。

これは2分程度で読める記事です。
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1.解説

 

斎部氏は中臣氏と並び、古くから朝廷の祭祀を管掌する家系でしたが、大化の改新以降、中臣氏から出た藤原氏が政界で有力になるに従い、神祇関係の要職は中臣氏が独占するようになってしまったため、広成は、その現状に不満を覚えていました。

 

806年(大同元)に幣帛使(へいはくし)の任命を中臣氏と争ったのを機に、そして、平城天皇から朝儀について諮問されたのに対し答える形で、斎部氏の立場からの史書を編み、翌807年(大同2)のこの日、「古語拾遺」を撰上しました。

 

その内容は、

  • 神代の古伝承
  • 神武〜文武朝の古伝承
  • 御歳神祭祀の古伝承
  • それ以降の補足的記述

からなっており、「日本書紀」「古事記」に漏れた伝承が少なくなく、日本の神話や古代史研究上重要な史料です。

 

幸い、岩波文庫に所収されていますので、我々もその内容を見ることが出来ます。以下に、その岩波文庫の書籍へのリンクを貼り付けておきますね。


古語拾遺 (岩波文庫 黄 35-1)

また、この古語拾遺のドイツ語訳や英語訳もあり、海外の研究者にも注目されている史料だそうです。

 

2.他の年、この日の記事

他の年のこの日には、こんな記事を書いています。こちらも併せて御覧下さい。(記事が先の日付の場合は表示されません。当日にならないと公開しないように予約投稿しているためです)。

 

今日はここまでです。

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