2月7日 <一の谷合戦(1184年=元暦元)>

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1184年(元暦元)のこの日、摂津国一の谷(現・兵庫県神戸市)において、源範頼・義経の平氏追討軍と平氏との間で「一の谷合戦」と呼ばれる戦いが行われました。

これは平安時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。

これは4分程度で読める記事です。
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1.解説

 

1183年(寿永2)5月、倶利伽羅峠(くりからとうげ)の戦いで平氏の軍勢を撃破した源義仲は、敗走する平氏を追って加賀国篠原でも勝利し、そのまま京都に攻め上りました。畿内の武士や寺社勢力も一斉に平氏に反旗を翻し、同年7月、平氏一門はついに京都から追い落とされてしまいました。

ところが、京都に入った義仲は政治的配慮に乏しく、後白河法皇の反感を買い、反平氏勢力の掌握に失敗してしまいました。

義仲が平氏を討つべく中国地方に出陣し、京都を空けている間に、法皇は源頼朝に上京を促しました。頼朝は、弟の源範頼(みなもとののりより)と源義経(みなもとのよしつね)とを大将として東国に軍勢を派遣しました。

義仲は、これに対し急ぎ防戦を試みましたが、味方となる武士も少なく、1184年(元暦元)1月、近江国粟津で討ち死にしてしまいました。

 

この様に源氏同士が相争っている間に、平氏は勢力を回復し福原にもどり、京都帰還の機会を伺っていました。1184年(元暦元)1月26日、後白河法皇は平氏追討の院宣を頼朝に与え、源氏軍は1月29日に京都を出発しました。源氏軍は範頼が大手軍5万6千余騎を、義経が搦手軍1万騎を率いて兵を進めました。一方の平氏も、同年2月4日に平清盛の三周忌仏事を行ったのち一の谷に陣取ったのでした。

そして、1184年(元暦元)のこの日、源平両氏の命運の賭けた戦いが行われたのです。

 

和平の使を派遣する…との後白河法皇の使者を信じた平氏は、一の谷背後の鵯越(ひよどりごえ)からの義経の奇襲をうけて大敗してしまいました。平氏主将の宗盛らは海路四国に逃れましたが、重衡(しげひら)が生け捕られたほか、通盛(みちもり)、忠度(ただのり)など一門の多くを失ってしまったのでした。

一の谷合戦で忘れてはならない人物が居ます。熊谷直実(くまがいなおざね)に討たれた平敦盛(たいらのあつもり)の最期は戦いの哀れを感じさせるものですよね。

以下に、Wikipediaからの引用で、その敦盛のことを少しだけ。

合戦の一番乗りの功名を果たした熊谷直実は敵を探していると、馬に乗って海に入り、沖の船へ逃れようとする平氏の武者を見つけて「返せ、返せ」と呼びかけた。武者はこれに応じて、陸へ引きかえして直実と組むが、勇士の直実にはとても敵わず、組み伏せられた。直実は首を取ろうとするが、武者の顔を見ると薄化粧をした美しい顔立ちの少年だった。武者は清盛の弟経盛の子敦盛16歳と名乗った(『源平盛衰記』による。『平家物語』では名乗らない)。直実の息子直家も同じ16歳で、憐れに思い逃そうとするが、他の源氏の武者が迫っており、とうてい逃れることはできまいと泣く泣く敦盛を討ち取った。直実は武家の無情を悟り、後に出家して高野山に登った。『平家物語』の名場面である。史実でも直実は敦盛を高野山で供養し、その後出家して法然に仕えている。

(Wikipedia「一ノ谷の戦い」から引用)

 

平家一門として17歳で一ノ谷の戦いに参加。源氏側の奇襲を受け、平家側が劣勢になると、騎馬で海上の船に逃げようとした敦盛を、敵将を探していた熊谷直実が「敵に後ろを見せるのは卑怯でありましょう、お戻りなされ」と呼び止める。敦盛が取って返すと、直実は敦盛を馬から組み落とし、首を斬ろうと甲を上げると、我が子・直家と同じ年頃の美しい若者の顔を見て躊躇する。直実は敦盛を助けようと名を尋ねるが、敦盛は「お前のためには良い敵だ、名乗らずとも首を取って人に尋ねよ。すみやかに首を取れ」と答え、直実は涙ながらに敦盛の首を切った。この事から、直実の出家の志が一段と強くなったという発心譚が語られる。「延慶本」や「鎌倉本」の『平家物語』では、直実が敦盛の笛(または篳篥)を屋島にいる敦盛の父・平経盛の元に送り、直実の書状と経盛の返状が交わされる場面が描かれている。

(Wikipedia「平敦盛」から引用)

 

織田信長の好んで歌い、そして舞った「敦盛」は、この平敦盛のことを題材にした幸若舞「敦盛」の一節なんですよ。

 

2.他の年、この日の記事

他の年のこの日には、こんな記事を書いています。こちらも併せて御覧下さい。

今日はここまでです。

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