3月29日 <世界遺産、国宝「薬師寺東塔」建立(730年=天平2)>

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730年(天平2のこの日、奈良の薬師寺東塔が建立されました。

これは奈良時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。

これは2分程度で読める記事です。
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1.解説

 

薬師寺は、奈良県奈良市西ノ京町にある法相宗(ほっそうしゅう)の大本山です。南都七大寺のひとつです。1998年(平成10年)にユネスコから「古都奈良の文化財(ことならのぶんかざい):奈良県奈良市にある寺院などから構成される世界遺産(文化遺産)」の一部として世界遺産に登録されています。

 

薬師寺は、はじめは飛鳥に建てられましたが、のちに藤原京に移され、さらに平城京遷都によって718年(養老2)に現在地に移りました。

 

現在国宝に指定されている東塔は、730年(天平2)3月29日に建立されました。この説に対して、本薬師寺の塔をこの年に移築したという説もありましたが、現在は「扶桑略記」の記述にある通り、730年(天平2)新築説が通説となっています。現在寺に残る建築のうち、奈良時代(天平年間)にさかのぼる唯一のもので、当時の建築様式を見ることのできる貴重な文化遺産です。

 

この東塔は34.1mの高さをもつ三重塔で、各階に裳階(もこし)をつけている為に6層の軒が重なっており、パッと見は六重塔に見えます。この塔の最上階の屋根の上にある相輪とよばれる部分の先端には、塔が火災にあわぬようにとの願いをこめて、24人の飛天が透かし彫りにされた水煙が祀られています。

 

残念ながら、この東塔は2009年(平成21)から解体修理を行っている為、拝観出来ません。修理は、瓦、木部、基壇などを全て解体し、地下の発掘調査を行い、その後、傷んだ部分の修繕を行いながら再び組み上げるという工程だそうです。完成予定は2020年(平成32)6月頃の予定です。この解体修理でどのような発見があるか…、修理後にどのような美しい姿を再び見せてくれるか…とても楽しみです。

 

見に行かれる時は画像の良い双眼鏡を持って行くことをお勧めします。震えが来るほど感動しますよ。

 

以下に張り付けたのは薬師寺東塔と塔の先端の水煙(模型)の写真で、その下の青字部分からWikipediaの大きな画像へ移れます。

薬師寺東塔。画像:Wikipediaから無断借用)

 

薬師寺東塔の水煙。画像:Wikipediaから無断借用)

 

2.他の年、この日の記事

他の年のこの日には、こんな記事を書いています。こちらも併せて御覧下さい。(記事が先の日付の場合は表示されません。当日にならないと公開しないように予約投稿しているためです)。

 

今日はここまでです。

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