4月 出来事

4月5日 <古代のスーパー人力運搬具、修羅発見(1978年=昭和53)>

2017/04/13


今日という日はどんな日でしょうか?

日本史の中の出来事を覗いてみましょう。

これは4分程度で読める記事です。

1.出来事ピックアップ

 

1978年(昭和53)の今日、大阪府藤井寺市の三ツ塚古墳の陪塚(ばいちょう)の周濠の底から、古代の運搬具「修羅(しゅら)」が発見されました。

 

2.解説

 

626年(推古天皇34年)5月、「日本書紀」「大臣薨せぬ。仍りて桃原墓に葬る」と書かれていて、この大臣は、蘇我馬子(そがのうまこ)を指しているとされています。この蘇我馬子が葬られていると考えられているのが、奈良県明日香村にある古墳「石舞台古墳(いしぶたいこふん)」です。

 

Wikipediaにあった石舞台古墳の写真を貼り付けておきますね。その下の青字部分からWikipediaの大きな画像へ移れます。

石舞台古墳。画像:Wikipediaから無断借用)

 

この石舞台古墳は、花崗岩で作られた石で組まれており、約30の石が積まれ、その総重量は2,300トンに達すると推定されているそうです。この石は古墳のそばを流れる冬野川の上流約3キロメートル、多武峰の麓より運ばれましたが、一体どうやって運んだのでしょうか?

 

そうした重量物を運ぶ器具があったのです。それは「修羅(しゅら)」と(石引物・石引車とも)呼ばれ、巨石など重量のあるものを運搬するとても重要な器具でした。

 

 

1978年(昭和53)4月5日、大阪府藤井寺市の古市(ふるいち)古墳群の一つ三ツ塚古墳の陪塚(ばいちょう)の周濠の底から、古墳時代に巨大な石を運ぶのに使ったとみられる木製橇(そり)「修羅」がほとんど完全な形で発見されました。

 

修羅という運搬具が記されている史料は古くからあり、「大友興廃記」には

去程に去1576年(天正4)丙子の夏南蛮国より大の石火矢到来す、 肥後国より修羅をもつて豊後臼杵丹生の島迄ひかせらる

とあります。また「明良洪範」には

陸地には修羅を以て牛数多かけて労れざる様にひかすべし

とあります。「駿府城築城図屏風」や大阪城の「石曳図(いしびきず)」という絵図で修羅が使われた記録が残されています。しかしながら、「修羅」のなが運搬具に使われる様になったのは近世以降であり、古墳時代にこの名称は存在しなかった、と考えられています。

 

しかし、三ツ塚古墳で見つかったのは現物で、しかも古代の「修羅」が発見されたのははじめてで、日本の土木史を解明する手掛かりとして非常に注目されました。

 

修羅の構造は、大木を二つに裂いてV字型にし、表面を平らに削って大きな石などを積みやすいようにしたもので、両側には綱をかけたり、杭を立てたりするための穴や切り込みがしてあります。アカガシ類の木で出来たもので全長が8.8m、後部の幅が約2.2mで、重さは約4.5tと推定されています。8月には、さらに小型の修羅も出土した。こちらは二股になった一本の木を使い、クヌギ類の木で出来たもので全長が約2.9m、後部の幅約0.6mと、ほぼ1/3の大きさとなっています。

 

また、この修羅の発掘と同時にこれらと同時に梃子棒(長さ6.2m、直径20cm)も発見されています。

 

この二つの修羅のつくられた時期については、5世紀頃の古墳時代から8世紀の奈良時代までと幅広く推定されていますが、用途にしたがって使い分けられていたことはまちがいなく、その土木技術のきめのこまかさを物語るものとされています。

 

その後、9月には、宮大工西岡常一氏の手で復元された大型修羅によって、藤井寺市内の大和川河川敷で、復元した修羅に巨石を乗せて様々な人力牽引実験が行なわれました。その結果、容積的には最大限70tは積めるが、近世の「石曳図」に描かれた石と人物の比較などから、最大60t前後が一番可能性があるとされました。

 

発掘された修羅は、現在、大きい修羅と梃子棒は大阪府立近つ飛鳥博物館に、府から貸与された小さい修羅が藤井寺市立図書館に展示されています。

 

Wikipediaにあった修羅の写真を貼り付けておきますね。その下の青字部分からWikipediaの大きな画像へ移れます。

道明寺天満宮で保管されている三ツ塚古墳の修羅の復元品。画像:Wikipediaから無断借用)

三ツ塚古墳出土の修羅。画像:Wikipediaから無断借用)

 

今日はここまでです。

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