4月9日 <日本農民組合結成(1922年=大正11)>

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1922年(大正11)のこの日、神戸で日本最初の全国的農民組織の日本農民組合が結成されました。

これは大正時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。

これは2分程度で読める記事です。
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1.解説

 

大正時代、農村では各地で小作争議(こさくそうぎ)が頻発しました

 

小作争議とは、小作農による地主への争議で、1910年代から全国各地で闘われていました。大正も後期になると、この時期の特徴的なことが起こってきます。それは、単に地主に懇願するだけでなく、小作人が結束して小作人組合を結成し、小作料減免・耕作権確立の要求を中心とする農民運動に発展していったという事です。

 

そして1922年(大正11)4月9日には、賀川豊彦(かがわとよひこ)・杉山元治郎(すぎやまもとじろう)らが中心となって、神戸で日本農民組合が結成され、農民運動に指導的な役割を果たしました。

 

日本農民組合の組長には杉山元治郎が就任し、すでに発刊されていた「土地と自由」を機関誌としました。

 

政府も、1921年(大正10)には、米穀法(べいこくほう)を制定して米価の調整につとめ、また政府資金を農村に貸し付けたり、と小作農の保護・維持対策をはかりました。さらに、1924年(大正13)には小作争議調停法が制定され、当事者の申し立てにより、裁判所のもとで争議の調停ができるようにもなりました。

 

政府とも協調しながら、頻発する小作争議を指導して組織を拡大していった日本農民組合でしたが、1925年(大正15)の普通選挙法成立を契機に、1926年(昭和元)には右派が社会民主党系の農民組合として全日本農民組合同盟を結成して第一次分裂を起こしました。そして翌1927年(昭和2)には中間派が全日本農民組合を結成して再分裂(第二次分裂)を起こしました。

 

2.他の年、この日の記事

他の年には、こんな記事を書いています。こちらも併せて御覧下さい。(記事が先の日付の場合は表示されません。当日にならないと公開しないように予約投稿しているためです)。

 

今日はここまでです。

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