60年前のこの日、日本銀行は100円銀貨を発行しました。
これは昭和時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。
これは2分程度で読める記事です。
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1.解説
戦後のはげしいインフレによって100円が補助貨幣でしかなくなってきたため、1957年(昭和32)のこの日、日本銀行は100円銀貨の発行に踏み切りました。
表面に鳳凰、裏面に旭日がデザインされており、第二次世界大戦後発行された初めての銀貨でした。下の写真はWikipediaから無断借用したもので、写真或いは下の青文字のリンク先にWikipediaの大きな写真があります。
それ以降、板垣退助が印刷された100円札と併用される時代が続きましたが、自動販売機の普及によりコインの需要が増加し、主役の座はコインに変わっていったのでした。
この100円銀貨ですが、1959年(昭和34)にデザインが変更され、表面に稲穂、裏面に数字で100というものになりました。このデザインは一般公募されたものから決まったそうです。
1964年には、オリンピック東京大会を記念し、デザインが変更された100円銀貨が出されました。表面は聖火と五輪が描かれています。また裏面は100の字体が少々太くなり、数字の左右にあった横線が廃止されています。上部には<TOKYO 1964>の文字が追加、発行年号表記が漢字と数字が混在したものとなりました。
<オリンピック東京大会記念100円銀貨(昭和39年発行)>
そして、我々が現在目にする100円硬貨は、1967年(昭和42)から発行が始まったもので、材質変わって白銅貨です。表面に桜が、裏面に100とデザインされていますね。
1957年(昭和32)に100円銀貨が発行された頃、日雇い労働者の日当が300円に引き上げられ、映画の入場料が150円でした。現在の映画の入場料はロードショウの場合は1,800円なので、100円の価値もまたこの60年で大きく変わったんですねぇ。
2.過去年の記事
過去には、こんな記事を書いていました。こちらも併せて御覧下さい。
- 2016年記事:<末期養子の禁を緩和(1651年=慶安4)>
今日はここまでです。
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