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10月11日 <マッカーサー、首相幣原喜重郎に五大改革を要求(1945年=昭和20)>

1945年(昭和20)のこの日、マッカーサーを訪問した首相幣原喜重郎は口頭で憲法の自由主義化と人権確保の五大改革を要求されました。

これは昭和時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。

これは2分程度で読める記事です。
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1.解説

 

第2次世界大戦の敗戦後、皇族である東久邇宮稔彦(ひがしくにのみやなるひこ)を首班とする内閣が、1945年(昭和20)8月17日に発足し、大きなトラブルもなく、

といった終戦処理を進めました。

ところが東久邇宮内閣は、戦犯の逮捕・処罰方針をめぐり総司令部と対立し、また、政治的・宗教的自由の制限撤廃に関する総司令部の1945年(昭和20)10月4日の人権司令を積極的に実行する意思もなかったため、内閣は総辞職することになりました。

 

そこで、戦前の政党内閣期に穏健外交を展開した外交界の長老幣原喜重郎が、同年10月9日、首相に就任しました。

その幣原が同年のこの日、初めてGHQを訪問した際に連合国最高司令官マッカーサーは幣原に以下に挙げる5点の項目を口頭で勧告しました。

  1. 大日本帝国憲法改正(「憲法の自由主義化」)と選挙権の付与による婦人(女性)の解放
  2. 労働組合の結成奨励
  3. 教育制度の改革
  4. 圧政的諸制度(秘密警察など)の廃止
  5. 経済機構の民民主化

これは、五大改革司令と言われるものです。

 

この結果、

などのかたちで着々と実現され、思想・信仰・政治活動の自由が保障されるようになりましたが、占領軍に関する批判は、いわゆるプレス・コード(新聞発行綱領)で禁止され、新聞などの出版物は事前検閲を受けました。

 

2.他の年、この日の記事

他の年には、こんな記事を書いています。こちらも併せて御覧下さい。(記事が先の日付の場合は表示されません。当日にならないと公開しないように予約投稿しているためです)。

今日はここまでです。

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