1983年(昭和58)のこの日、橋田壽賀子原作のNHK連続テレビ小説「おしん」が始まりました。
これは昭和時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。
これは2分程度で読める記事です。
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1.解説
「おしん」は、1983年(昭和58)のこの日から翌1984年(昭和59)3月31日まで放送されたNHK連続テレビ小説です。本作は1年間放送だったのです。
本放送はもう35年も昔のことなのですが、その後も2003年(平成15)、2008年(平成20)、2013年(平成25)にも放送されており、その再放送をご覧になられた方も多いでしょうね。
小林綾子(少女期)・田中裕子(青春〜青年期)・乙羽信子(中年〜老年期)の三女優が演じたヒロインのおしんが、大根飯の極貧生活から姑の嫁いびり、関東大震災の被災や、第2次世界大戦などの苦難に満ちた一生をひたすら気丈に耐え抜く人生を送る、といった内容でした。本放送中の平均視聴率は52.6%(最高視聴率62.9%)はビデオリサーチの統計史上、テレビドラマの最高視聴率記録となっているそうです。
本放送の人気ぶりから「オシンドローム」と呼ばれる流行現象となりました。
この「オシンドローム」という言葉は、アメリカのニュース雑誌「タイム」に掲載されたもので、1984年の流行語にもなりました。
実は、この「おしん」を最近、思い出させる事が小生にあったのです。某民放の「世界ふしぎ発見!」という番組のエジプトの回で、「おしん」がとても人気がある…と紹介されたのをたまたま見て、あぁ、そんな番組あったねぇ、と思ったんですワ。
エジプトでの「おしん」という名前に対するイメージは
働き者で正直者、向上心があって賢い
で、今でも店名や社名に「おしん」を使う例があるそうです。更には「おしん」と名付けられた女性たちも居て、その命名は前例が無いとして役所に断られ、裁判沙汰になったそうです。
驚くのは、当時の放送の際中に、停電が発生してしまい、放送を観られないことを怒った視聴者が電力会社・テレビ局に大挙して押し掛け、投石・放火等の暴動に及ぶ事件が起こったそうです。そののち、政府が該当話の再放送を約束する声明を出し、事態はようやく収束した…とか。
海外で放送された国と地域は以下の通りです(50音順)。非常に多くの地域で放送されており、「おしん」は日本だけでなく世界各国で人々の共感を呼び、とりわけアジア圏で人気が高く、「世界で最もヒットした日本のテレビドラマ」とされています。そのドラマを見て日本や日本女性に好意的な印象を抱いたという人々も数多く、なおファンが多く根強い人気があるそうです。
- アフガニスタン
- アメリカ合衆国
- アラブ首長国連邦
- アルゼンチン
- イエメン
- イラク
- イラン
- インド
- インドネシア
- ウズベキスタン
- ウルグアイ
- エクアドル
- エジプト
- エチオピア
- エリトリア
- オーストラリア
- カタール
- ガーナ
- カナダ
- ガボン
- カンボジア
- キューバ
- グアテマラ
- コスタリカ
- コートジボワール
- コロンビア
- サウジアラビア
- ジャマイカ
- シリア
- シンガポール
- スーダン
- スリランカ
- タイ王国
- タジキスタン
- タンザニア
- 中華人民共和国
- 中華民国(台湾)
- チリ
- ドミニカ共和国
- トリニダード・トバゴ
- トルコ
- ニカラグア
- ネパール
- パナマ
- パラグアイ
- バーレーン
- バングラデシュ
- フィリピン
- ブータン
- ブラジル
- ブルガリア
- ブルネイ
- ベトナム
- ベネズエラ
- ペルー
- ベルギー
- ポーランド
- ボリビア香港
- ホンジュラス
- マカオ
- マケドニア共和国
- マレーシア
- ミャンマー
- メキシコ
- モンゴル国
- ラオス
- ルーマニア
テレビ小説放映後、コミック・舞台・アニメ映画・実写映画など様々に展開されましたが、いずれも本家本元以上の評判を取る事はできませんでした。偉大なり、「おしん」というワケです。
2.他の年、この日の記事
他の年には、こんな記事を書いています。こちらも併せて御覧下さい。(記事が先の日付の場合は表示されません。当日にならないと公開しないように予約投稿しているためです)。
今日はここまでです。
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