130年前のこの日、農商務省に特許を登録する機関として特許局が設置されました。
これは明治時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。
これは2分程度で読める記事です。
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1.解説
「特許」とは、発明した人に対してその発明を奨励し、その技術を公開してもらった上でさらにはその新しい技術を保護するために、一定期間(出願の日から20年、一部は延長により25年)の発明の独占権を与える制度のことです。
我が国でも、明治時代に特許制度の必要性が急務となり、法規では
- 1884年(明治17)6月:商標条例
- 1885年(明治18)4月:専売特許条例
が制定され、また特許を登録する機関として
- 1884年(明治17)6月:商標条例の公布に伴い、農商務省工務局に商標登録所を設置。
- 1885年(明治18)3月:専売特許条例の公布に伴い、農商務省工務局に専売特許所を設置。
- 1886年(明治19)3月:商標登録所と専売特許所を統合し、内局の専売特許局となる。
そして、1887年(明治20)のこの日、農商務省の外局となり、特許局に名称変更されました。ここで、ようやく「専売」の名称が外されて「特許◯」となったのです。
第2次世界大戦後の1949年(昭和24)5月に通商産業省の外局である特許庁に名称変更があり現在に至っています。
但し、上位組織は、2001年(平成13)1月の中央省庁再編に伴い、経済産業省に変わっています。
下に表示したマーク、これが特許庁のロゴマークです。2010年(平成22)12月、産業財産権制度125周年を記念して作られたロゴマークだそうです。このマークについての丁寧な説明があるので、ご紹介しておきますね。
ロゴマークは特許庁から借用しました。
特許庁ロゴマークは、特許庁の英文名称である「Japan Patent Office」の頭文字「JPO」をモチーフとして、親しみやすさと信頼感を表現しています。
「j」は人を表し、ユーザーの声を聞き、ユーザーニーズに応えて質の高いサービス提供をしていく姿勢を表現しています。
また、丸みを帯びて跳ねるその姿は、次代に向かって様々な知的財産の取り組みに挑戦し、飛躍、進化しつづける特許庁の姿勢を表現しています。
「ブルーの楕円」は、知性とグローバルな知的財産制度の構築を表し、様々な知的財産施策を迅速かつ的確に実施していく姿勢を表現しています。
(特許庁のロゴマークに関する記事から引用)
2.過去年の記事
過去には、こんな記事を書いていました。こちらも併せて御覧下さい。
- 2016年記事:<元号を昭和と改元(1926年=昭和元)>
今日はここまでです。
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