149年前のこの日、神奈川県の浦賀水道にある観音崎に出来た日本最古の近代洋式灯台が点灯しました。
これは明治時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。
これは2分程度で読める記事です。
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1.解説
観音埼灯台(かんのんざきとうだい)は、神奈川県横須賀市、三浦半島東端の観音崎に立っていて、浦賀水道を通る船を見守っています。
下の地図はGoogleの地図をスクリーンショットで取り込んだもので、左下の赤いマークが観音崎灯台のある位置です。
1869年(明治2)のこの日、それまでは灯籠式であった西浦賀の燈明台に代わり、煉瓦造りで石油灯の近代洋式灯台としては日本最古の観音崎灯台が完成・点灯し運用を始めました。
この灯台は、アメリカ・イギリス・フランス・オランダと締結した「改税条約(江戸条約)」によって建設を約束した8ヶ所の灯台(条約灯台)の1つで、その後、同条約に基いて紀州の樫野崎(かしのざき)・潮岬(しおのみさき)、房州の野島崎(のじまざき)、浦賀水道の劔崎(つるぎさき)、豊後水道の佐多岬(さたみさき)、下田の神子元島灯台(みこもとしまとうだい)、長崎の伊王島灯台(いおうしまとうだい)にも洋式灯台が設置されました。
建設当初は煉瓦造りの四角い洋館建ての屋上に灯塔を設けたフランス風白色八角形の煉瓦造灯台で、フランス人技師のレオンス・ヴェルニーらによる設計でした。地上から灯火までの高さは 12.12 m あり、光達距離は14海里(約 26 km)でした。
残念ながら、この最初の灯台は、1922年(大正11)4月に起こった地震のために損傷を受け、取り壊されています。その後、第2代目の灯台が1923年(大正12)3月に完成しましたが、これまた同年9月の関東大震災によって被災し崩壊し、現在建っているのが3代目で1925年(大正14)に出来たものです。
下に貼ったのは、現在の観音崎灯台の写真でWikipediaが無断借用してきたものです。写真またはその下の青文字をクリックするとWikipediaの大きな画像でご覧頂けます。
現在の観音崎灯台は白色をした八角形の灯台で、1998年(平成10)には日本の灯台50選に選ばれています。
2.過去年の記事
過去には、こんな記事を書いていました。こちらも併せて御覧下さい。
- 2016年記事:<昭和天皇の人間宣言(1946年=昭和21)>
今日はここまでです。
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