1月16日 <大分にコレジオが開校(1581年=天正9)>

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今日という日はどんな日でしょうか?

日本史の中の出来事を覗いてみましょう。

 

1581年(天正9)の今日、豊後国国府内(現在の大分市)にイエズス会士養成のための神学校、コレジオ(ポルトガル語で学林という意。collegio)が開校しました。

 

1579年(天正7)に日本を訪れたイエズス会巡察師のアレッサンドロ・ヴァリニャーノは、日本人聖職者育成のため各地に教育施設の設置を進めました。それが、以下の3つです。

  • セミナリヨ:初等教育 → 1580(天正8)年に有馬(現長崎県南島原市)と安土(現滋賀県近江八幡市安土町)に設立。
  • コレジオ:高等教育 → 1581(天正9)年に豊後国府内(現大分県大分市)に設立。
  • ノビシャド:イエズス会員養成 → 1580(天正8)年に臼杵(現大分県臼杵市)に設立。

 

1580年頃、府内はキリスト教の有力な庇護者であった大友義鎮(大友宗麟)の本拠地であり、日本におけるキリスト教布教の拠点として、宣教師・信者ともに多数居ました。コレジオでは、聖職者育成と西欧文化(外国人に対する日本語)の教育が行われました。

 

しかし、府内のコレジオは、1987年(天正15)の豊臣秀吉によるバテレン追放令のため、その後迫害を受け、長崎の平戸、千々石(ちじわ)、加津佐(かづさ)を転々とし、1591年(天正19)に熊本の天草に移りましたが1597年(慶長2)に閉鎖されました。

 

宗教の歴史というのは、振り返ると「迫害」の歴史なんだなぁ、といつも感じます。信者数が2002年当時で20億人(世界の人口の1/3)も居るキリスト教でさえ、約2000年前は新興宗教として弾圧されていたのです。

 

今日はここまでです。

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