10月15日 <浅草公園の水族館開業(1899年=明治32)>

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1899年(明治32)のこの日、浅草公園に日本初の常設水族館が出来て、開業式が行われました。

これは明治時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。

これは2分程度で読める記事です。
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1.解説

 

彩ちゃんと黒猫のPinotとが、今日の記事について話していますよ・

Pinot
水族館って行ったことあるかにゃ
あるある! 八景島シーパラダイスでしょ、葛西臨海公園でしょ、すみだ水族館にしながわ水族館、サンシャイン水族館!
サンシャイン水族館なんて、あたまの上をペンギンが泳いでね、まるで空を飛んでるみたいなんだぉ!
Pinot
けっこう行ってるにゃ。今日はその水族館の始まりのころの話のにゃ。
そぉなんだ

彩ちゃんは水族館が好きなんですね。

 

さて、日本での水族館の起源には諸説ありますが、本日の記事は日本初の…と名が付く、かつて存在した水族館のことです。

 

1899年(明治32)のこの日、東京市浅草区浅草公園四区(現・東京都台東区浅草2丁目7)にあった四区勧工場「共栄館」を改造した常設水族館が出来、開業式が行われました。これは日本初の私設水族館であり、常設水族館としても日本初でした。

開業式では、鮨・酒・鯉・さざえ等の店が出され、新橋・柳橋の芸妓が売り子となり、余興として太神楽・手品・楽隊演奏などが行われました。

 

水産伝習所初代事務局長であっであったが館長に就任しました。展示する魚には海水魚もあったので、千葉県富津沖から海水を搬入したそうです。観覧料は大人5銭、小人3銭でした。

 

この水族館の閉館時期ははっきりしていないそうで、Wikipediaには次の様な記述があります。

同水族館の閉館時期は不明だが、1935年(昭和10年)、写真家の桑原甲子雄が同水族館を撮影した写真『浅草公園水族館』を発表、作家の高見順が雑誌『文藝』に1939年(昭和14年)1月 – 1940年(昭和15年)3月の12回連載した小説『如何なる星の下に』では、すでに廃墟として描かれている。

(Wikipedia「浅草公園水族館」から引用)

 

日本の水族館の起源には諸説あります。

  • 1882年(明治15):恩賜上野動物園の一角に観魚室(うをのぞき)が開設される。
  • 1890年(明治23):上野公園で開催された第3回内国勧業博覧会の期間限定で、水族館が開かれた。
  • 1897年(明治30):神戸市で開催された第2回水産博覧会の期間限定で、和楽園水族館が開設。
  • 1899年(明治32):浅草公園水族館開館(日本初の私設水族館)。

という順序で水族館ができており、常設の水族館(しかも私設)は浅草公園水族館が日本で最初のものであると思います、

ただ…文部科学省が所管する日本動物園水族館協会では、1897年(明治30)の第2回水産博覧会で兵庫県の和田岬に設置された遊園地である「和楽園」に併設された水族館を日本の水族館の原点であるとしています。また、神戸市立須磨海浜水族園では、日本における水族館発祥の地は神戸であると主張しています。

ただ、この和田岬の水族館は、博覧会に併設された施設であったため博覧会の終了とともに閉館し、同県の湊川神社の境内に移築され、「楠公さんの水族館」と呼ばれて親しまれ、1910年(明治43)2月まで営業しました。

 

そうそう、この浅草公園水族館にはもう一つ日本初があるのですよ。

1899年(明治32)、瞰海堂が藤野富之助著の「東京名物浅草公園水族館案内」を発行し、これは日本初の水族館解説・案内書とされています。あと、同水族館で忘れてはならない資料としては、元東海大学海洋科学博物館長の鈴木克美がまとめた「浅草公園水族館覚え書」があります。

 

2.他の年、この日の記事

他の年には、こんな記事を書いています。こちらも併せて御覧下さい。(記事が先の日付の場合は表示されません。当日にならないと公開しないように予約投稿しているためです)。

今日はここまでです。

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