2月 出来事

2月28日 <最初の鎖国令を通達(1633年=寛永10)>

2018/02/28

1633年(寛永10)のこの日、江戸幕府第3代将軍徳川家光は、赴任する長崎奉行に、最初の鎖国令「条目17条」を与えました。

これは江戸時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。

これは4分程度で読める記事です。
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1.解説

 

江戸幕府初期の対外政策は、キリスト教は禁じるが、貿易は奨励する…というもので、実際、海外貿易は活発でした。ところが、幕府がキリスト教の禁教を進めたため、日本人の海外渡航や貿易にも制限を加えざるを得なくなったのです。

また、江戸幕府は西国大名が貿易で利益をあげるのをおさえ、幕府のみが貿易利益を独占するために、盛んになった貿易を幕府の厳重な統制のもとにおいて管理する必要性に迫られました。

そのため、1624年(寛永元)にスペイン船の来航を禁じ、イギリスもオランダとの競争に敗れ、1623年(元和9)に平戸の商館を閉鎖しました。

 

 

江戸幕府自体も、1623年(元和9)に、第2代将軍徳川秀忠は将軍職を家光に譲り、幕府権力の基礎固めを行い、そして1632年(寛永9)に秀忠が死去する頃には、幕府の政治体制が非常に強固なものになっていました。

 

1633年(寛永10)のこの日、長崎奉行今村伝四郎(いまむらでんしろう)・曽我又左衛門(そがまたざえもん)両名の赴任にあたり、条目17条を与え、いよいよ鎖国の第一段階に突入しました。

その時の17条は以下の様な内容でした。

「覚

  1. 異国へ奉書船のほか、船を遣わすことはかたく停止する。
  2. 奉書船のほかに日本人を異国へさし遣わしてはあいならぬ。もし忍んでまいった者があった場合は、その者は死罪、その船ならびに船主ともに留置して届け出でよ。
  3. 異国にわたって居住した日本人で、帰ってきた者は死罪に処する。是非ない事情で5年以内に帰ってきた者は、お取調べのうえ、そのまま日本に留まるものは許すが、また異国へ立ち帰る場合は死罪に処する。
  4. 伴天連の宗旨があるところは、両奉行が取調べいたす。
  5. 伴天連密告者には褒美を出す。上玉を訴えた者には銀100枚、それより以下の者はその等級に応じて適当にはからえ。
  6. 異国船につき、言い分があって江戸へ言上する場合は、番船のことは前々のように大村藩へ申しつけよ。
  7. 伴天連の宗旨を広める南蛮人や、その他不届きに宗旨のものがある場合には、前々のように大村藩の牢に入れ置け。
  8. 伴天連について、念を入れて船内をあらためよ。
  9. 諸商品1カ所に買い占めることは停止する。
  10. 奉公人が、長崎において異国船の荷物を唐人からただちに買い取ることは停止する。
  11. 異国船の積荷の目録を江戸に注進し、返事がこないうちでも、これまでのように商売をさし許す。
  12. 異国船に積んできた白糸は、値段をたてて5カ所商人に割符いたすべし。
  13. 糸のほかの諸商品は、糸の値段がきまったうえで相対で商売してよろしい。付則 商品は銀値段がきまったうえは20日間かぎりで取引いたせ
  14. 異国船の帰帆は9月20日かぎりたるべきこと。付則 遅く来航した船は着船してから50日かぎりで出帆せよ。ただし、唐船はころを見はからって、カレウタ船(ポルトガルの小型商船のこと)よりは少しのちに出帆するよう申しつけよ。
  15. 異国船の売残り商品を預かることも預けることも禁止する。
  16. 5カ所商人の長崎への到着のことは7月20日かぎりとし、それより遅参した者は割符よりはずす。
  17. 薩摩・平戸その他いずれの浦々に来航した船も、売買は長崎の糸値段のようにいたせ。長崎において値段がたたぬ前はその商売を禁止する。

右この旨を守るべし。そこでこのように通達いたす。
寛永10年2月28日

 

この条目は、内容としては大きく3つに要約されます、

  • 第1〜3条:日本人の海外往来の禁
  • 第4〜8条:キリスト教、特に伴天連の取締令
  • 第9〜17条:外国船との貿易取締令

 

この1633年(寛永10)の通達ののち、江戸幕府は矢継ぎ早に通達を改訂します。1634年(寛永11)→1635年(寛永12)→1636年(寛永13)→1639年(寛永16)の4回の通達で、鎖国政策が完成したのでした。

特に、最後の1639年(寛永16)の通達を出させたのは、1637〜8年(寛永14〜5)にかけて起こった島原の乱によって、幕府がキリスト教への警戒心を強めたのが原因でした。

 

2.他の年、この日の記事

他の年のこの日には、こんな記事を書いています。こちらも併せて御覧下さい。(記事が先の日付の場合は表示されません。当日にならないと公開しないように予約投稿しているためです)。

 

今日はここまでです。

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