1958年(昭和33)のこの日、フラフープが発売され、爆発的人気を呼びました。
これは昭和時代の出来事です。少し詳しく覗いてみましょう。
これは2分程度で読める記事です。
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1.解説
1958年(昭和33)の今日発売されたフラフープが、爆発的な人気商品となり、1ヶ月で80万本が売れました。
ところで、この「フラフープ」という言葉は、どこから来たのでしょうか?
今から遡ること700年ほど前、14世紀にはイギリスではすでに輪を回す「フーピング」が流行していたそうです。
そして時が500年下り18世紀前半にハワイを訪れた船乗りがフラダンスとフーピングとの腰の動かし方に類似点があることに気付き「フラ」という言葉を「フープ」に付け加え、フラフープという言葉を作ったのでした。
1958年、米国の玩具会社”Wham-O”がフープをプラスティック製のものにして発表し、それが2年間に1億本を売る大流行となりました。
それの米国での流行を受けて、日本でも発売されることになり、価格は大人用270円・子供用200円でした。販売される店には行列ができ、日本中で爆発的に売れて一大ブームを起こしたため、品薄となった状況に対処するために作られた商品の中には粗悪品もあったのです。
このフラフープは美容と健康によいと宣伝されたこともあり、子供だけでなく大人も夢中になったんですねぇ。
競技大会が開催されたり、フラフープを題材とした映画『月は地球を廻ってる』が公開されたり、レコード「フラ・フープ・ソング」が発売されたりしました。
以下に、そのYouTubeにある「フラ・フープ・ソング」の音楽へのリンクを貼り付けておきますね。
ところが、発売後1ヶ月ほどして事故が起きてきました。
- 11月18日:フラフープ使用によるとされる胃穿孔で重態になる事件
- 11月18日:横浜市と神戸市で、フラフープを使って路上で遊んでいた子供が交通事故に遭遇
- 11月21日:千葉県で少年3人が腸捻転など内臓障害を起こす事故
こうした事故で警察庁や厚生省が問題視し、また教育委員会からも警告が出されブームは急速に沈静化してしまいました。
このフラフープを使って様々な記録が作られており、それを一部ご紹介しておきましょう。
- 長時間連続回旋:ロサン・ローズ(米)90時間
- 同時多数本回旋:カレーナ・オーツ(豪)100本
- 最大のフープ回旋:アシュリタ・フォアマン(米)直径4.87m
- 100m走(フープを回しながら):ローマン・シェドゥラー(豪)13″84
- 男子10km走( 〃 ):ポール・ブレアー(米)1H6’35”
- 女子10km走( 〃 ):ベティー・フープス 1H43′
色々な記録があるものですねぇ。
2.他の年、この日の記事
他の年には、こんな記事を書いています。こちらも併せて御覧下さい。(記事が先の日付の場合は表示されません。当日にならないと公開しないように予約投稿しているためです)。
今日はここまでです。
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